時事備忘録

最近物忘れが酷いので・・・

政治の本質

政治の理屈自体はそれほどむつかしいものではない 政治の本質は「正義」であり、この「正義」は例えるなら巨人と阪神はどちらが「正義」かというものだ 政治がどのような形をとろうが本質の構造はコレと同じ このとき「巨人が正義である」と仮定したとする …

競馬のはなし

英国の競馬とはもともと貴族の遊びである どんな遊びかといえばポケモンのような遊びである ポケモントレーナー同士が手持ちのポケモンを戦わせるのように貴族たちが手持ちの馬を戦わせていた そして英国における馬券は、貴族たちが手持ちの馬を競わせていた…

モノ作り大国

自分がどんなに経験を積んだりスキルを磨いたりしたところで金を出すのは素人のお客さん プロとしてこれが正しいと言ったところでお客さんがおかしなことを言い出せば全てがひっくり返る それがどんなにみっともなく常識はずれでも金を出すやつが正しいとい…

判断の基準を「属人的」なものに置く人間の価値判断は信用できない

判断の基準を「属人的」なものに置くとは「誰それが言っているから正しい」とか「誰それのやっていることだから間違いだ」ということだ 行っている事自体や言動の内容ではなく「誰が」を判断の基準に置く人間がいるこれは頭の良さや知識の量などには一切関係…

リベラルとリベラルのねじれた思想

「リベラル」を日本語に直訳すれば「自由主義」である 「自由主義」の「自由」は何に対してか? ということだが、これは「権力」に対してである 「権力」と聞くと日本では良い印象を持たない人が多いのだが(これは教育の失敗)たとえば「権力」には生活保護…

戦後の政党の変遷

戦前の政党は「政友会」と「民政党」のほぼ二大政党であった 「政友会」は現代日本で言う保守寄りの政党であり「民政党」は現代日本で言うリベラル寄りの政党ということになるのだが、どちらも現代の「自民党」のルーツである 「自民党」は1955年、いわゆる5…

都合のいい線引をする人

フェミナチの話の流れで面白い理屈を聞いた なんでも「萌え絵は害悪だがアメコミは健全」というものだ 懸命に屁理屈を並べる様はなかなか滑稽なものがあった 萌え絵に限らずこの様な自分に都合のいい線引をする人というのがいる たとえば「ネトウヨ」なるも…

よくわからない空気感

緊急事態宣言が一応解除になったようだ 振り返れば緊急事態宣言というのはどうにも飲食店の時間短縮のことらしい このところ夕ラッシュ時の混雑が酷い 特に飲食店が閉まる20時前後の電車の混雑は明らかに「密」だ 「飲食店の時間短縮」によって帰宅時間が圧…

学問を変えたカント

哲学の話は難しいと感じる人も多いだろうと思う まあ実際に難しいのだから仕方ない 哲学者の名前、ソクラテスだのヘーゲルだのニーチェだのサルトルだのと名前だけは誰でも知っている思うのだが、実際に何をした人かというのは知られていない 知られていない…

そこにある科学と信じるという宗教

「そのようなものを信じるというのは科学的ではない」という言い方をする人がいる この言い方自体がとてもナンセンスなのではなるが、それについてなるべくわかりやすく説明する 科学的であるとは「そこにある事実」であり、人間が目で見たり触れたりして捉…

お金持ちについて

お金持ちに対してある種の悪感情を抱く人がいる 特に豪勢にお金を使う金持ちに対して嫌悪感を抱く人が多いようだ しかし、チョット待ってほしい お金を散財する金持ちの何がいけないのだろう? 彼らが使ったお金は回り回ってあなたの給料になるのである 何が…

熊の話

よくこういう話を聞く 「人間の開発によって熊の生息域が脅かされた結果として熊が街に降りてくる」と・・・ それっぽい話に聞こえるが冷静になって考えてみればおかしな話である 例えば10頭の熊が生息できる面積の土地があるとする そこに11頭目の熊が生ま…

専門家の専門性

ネット上で医療の専門家でもないのに病気について語ったり、法律の専門家のでもないのに法律について語ったり、軍事の専門家でもないのに軍事について語ったりする人をよく見かける 聞くところによれば、実際の診察でも医師の診断にネット記事を持ち出し意見…

芸術の定義

芸術の定義について確定した「コレ」というものはない よく「これは芸術だ」とか「こんなの芸術ではない」とか議論されるが、かなり不毛だと思う なぜなら確定した「コレ」を覆そとする芸術家が必ず出てくるからだ なので芸術の定義について過去に何度も論争…

インフレとデフレの意味

インフレとデフレを考える際に基本的なことを常に頭においておく必要があるこんな話を聞いた 「デフレになれば給料も下がるが物価も下がるので問題ない」という 確かにその通りではあるのだが、これは「インフレになれば物価も上がるが給料も上がるので問題…

ネット議論

「反論か?誹謗中傷か?」という判断は難しいと言われる 実際に難しいといえば難しいのだが、そもそも「反論か?誹謗中傷か?」ということを判定しようとする事自体に無理がある というのは「反論か?誹謗中傷か?」という判断は当事者がするものではないか…

言論と名誉毀損

「言論者は誹謗中傷に耐え続けなければならないのか?」 これに対する回答は一つ 「言論者は反論に対して再反論もしくは説明をもってして、自らの正しさを証明しなければならない」 ということだ つまり「言論者」は「言論」によってのみ自らの正当性を証明…

裁判所は「真実」を明らかにする場所ではない

まず裁判に対する基本的な誤解がある 裁判は「正しさを証明」する場所ではなく「被害を救済」する場所 つまり裁判に勝っても「正しさを証明」することはできない なにか問題が発生した現場に判事も検事も弁護士も居合わせたわけではない だから本当の真実な…

十河信二と新幹線

国鉄の官僚主義 - 時事備忘録 つづき 十河信二は国鉄の近代化こそ鉄道を救う道であると考えていた その目玉が「新幹線計画」であり「動力近代」とともに国鉄再生の柱と位置付けた しかし、そのためには資金がいる 十河は赤字が確定している新規路線建設を拒…

国鉄の官僚主義

国鉄の権限と政府 - 時事備忘録 つつき 国鉄は公社化したとはいえ内部は完全に官僚主義であった 多くの国鉄官僚は自分の仕事を滞りなく終わらせ、序列通りに出世することだけを望んだ 鉄道は斜陽産業でありいずれ自動車や飛行機にとって代わられる 国鉄改革…

国鉄の権限と政府

労働組合の左傾化と国鉄 - 時事備忘録 つづき 国鉄倒産の2つの大きな要因の一つである労働組合について話したが、今回はもう一つの要因である国鉄財務についてである 労働問題よりこちらのほうが、国鉄倒産に対してより直接的で、より深刻な問題であった 国…

労働組合の左傾化と国鉄

「日本国有鉄道」発足と終戦直後の状況 - 時事備忘録 つづき 戦後、ソ連は共産主義の世界展開を進めた 当初、GHQは日本の民主化を進めるため、共産党を含む左派勢力の拡大を容認していた しかし、ソ連の動きが顕在化してきたことに対する危機感から、徐々に…

ワクチンについて

ワクチンの問題はワクチンは必ず一定数の副反応があるということである 副反応の被害より効果のほうが遥かに大きいのであれば、ワクチン接種に意味がある しかしメディアはこうした客観的な思考ができない層を狙い撃って不安を煽る これに対する対処法はデー…

原発賛成派ではない理由

反原発というほどではないが、自分は基本的に原発賛成派ではない その理由について説明したい 原発が危険だとか放射能が怖いだとかそういう話ではない 福島で事故が起きた時、東電役員が一列に並び頭を下げた しかし、あの役員の中で技術畑の人間は一人もい…

非合理なエネルギー政策と信仰心

例えば古い原発をすべて廃炉しにて、最新鋭で安全性も出力も高い原子力発電所を少数建設する そうすれば安全性を確保した上で総数が減らせ出力も大きくなるだろう しかし現実は新規に原発を建設できる情勢にはなく、一方で電力も足りないので古い原発を動か…

外国人犯罪

最近、外国人の犯罪のニュースが良く流れるが、これについて思うところがある 「そもそもこの外国人は誰が連れてきたのか?」ということだ 産業界は人手不足の解消の為にいろいろ理屈を付けては外国人労働者を受け入れてきた これは海外の安い労働力を求めた…

日本は本当にバブルなのか?

最近の株価の上昇を「バブル」というのは相当に違和感がある 異常な株価には違いないが「実体経済を反映してない」というのも少し違う まず「バブル」というのは「信用買い」つまり「借金」のことだ 値上がりを期待して借金して買いポジションをとるが、価格…

SDGsに対する疑問(その3)

アメリカで「グリーン・ニューディール」を叫ぶ人々が炭鉱や石油産業の労働者に向かって「太陽光発電事業に転職しろ」と言い放ったという話を書いた その「太陽光パネル」の多くは中国生産されていることは周知の事実だと思う その中国であるが国別の「SDGs…

SDGsに対する疑問(その2)

「SDGs」の目標に「エネルギーをみんなに そしてクリーンに」とある しかしクリーンエネルギーは概して高コストであり貧しい人々にとってより多くの負荷がかかる たとえば太陽光発電を導入できる家とできない家がある どうみても導入できない家と貧しい家で…

SDGsに対する疑問(その1)

「SDGs」とは「持続可能な開発目標」の略称である 17の目標が掲げられており、1つ1つの内容には「なるほど」と思うようなものが並んでいる しかしどうにも腑に落ちないのである 企業はこれらの目標を目指す姿勢(達成するとは言ってない)を示すことで企業イ…