時事備忘録

最近物忘れが酷いので・・・

政治

戦後の政党の変遷

戦前の政党は「政友会」と「民政党」のほぼ二大政党であった 「政友会」は現代日本で言う保守寄りの政党であり「民政党」は現代日本で言うリベラル寄りの政党ということになるのだが、どちらも現代の「自民党」のルーツである 「自民党」は1955年、いわゆる5…

軍隊というお役所

「自衛隊の「統合幕僚長」は自衛隊でもっとも偉い社長のようなものである」 という話なのだが、これには少し説明がいる 民間企業の社長は経営者であるが「統合幕僚長」は経営者ではない なぜなら幕僚長には部隊に対する「指揮命令権」がないからだ だからい…

「司法」の信頼性

「推定無罪」というのは本来は権力に対して不利な市民のための制度である 「推定無罪」とは権力側が犯罪を証明できなければ市民側の勝ちであり、市民側が無罪を証明する必要はないというもの 国家権力と個人の力関係から生まれた民主司法の大原則だ しかし権…

国の借金が増え続ける理由

よく「国は無駄遣いをして借金を増やした」という話を聞く しかし「国が無駄遣いをした」ということについて、数字で説明したものを自分は見たことがない たとえば「バラマキ」と批判される「公共事業」だが、現在その金額は最盛期の半分以下となっている 「…

「バイデン VS トランプ」ではない

これを誤解している人がとても多いのだが、バイデンさんもトランプさんも両陣営にとって前面に押し出された神輿に過ぎない その本体は神輿を押し出した「国民」なんだということ 実際にトランプさんが「やめてくれ」「もうあきらめた」と言ったところで、ト…

アメリカ リベラル左派の誤解

少し前に「選挙は民主主義の根幹でその信頼性が揺らぐことは民主主義の危機」という話をしたと思う ただ、こうやって現実に起こると改めて考えさせられるものがある たとえばリベラル左派のメディアやFBやTwitterが自らの正統性を主張しても、それを聞いた人…

アメリカの今後

今後のアメリカについて個人的な予想をしてみたい ここまでは予想通りというか想定内というか・・・まともに収まる訳がないと思っていたのだが トランプさんに関してはほぼ終わったと思ってる 政治家というのは日和見だから共和党の政治家たちもトランプさん…

バイデンさんに対する現時点でのまったく個人的な主観による感想

これまでのバイデンさんの発言をみれば、状況の深刻さを理解しているようにみえる バイデンさん自身は民主党であれ共和党であれ古き良きアメリカを取り戻そうという思想の持ち主なのだろう こうしてみるバイデンさんは、共和党的(保守)な思考の民主党の大…

外交・軍事を軽視する日本のアカデミズム

坂本龍一氏「戦争は外交の失敗と定義されている。攻めてきたらどうするんだという人がいるが攻められない様にするのが日々の外交の力。それを怠っておいて軍備増強するのは本末転倒」 これを聞いて「日本もここに極まった」と今更ながらに再認識した 言うま…

イージス・アショアと戦略ミサイル防衛

イージス・アショアの計画が中止になり「戦略ミサイル防衛」をどうするかについて議論が行われている その前にイージス・アショアとは何だったのかについて少し振り返りたい 日本が購入を予定していたイージス・アショアとはロッキード・マーティンの開発し…

国家経済の基礎知識(インフレとデフレ)

何故か日本に限らず一部の先進国において、お金を出しても出してもインフレにならない不思議な出来事がおきている 日本においても借金が増え続けてるのにも関わらず、政府のインフレ目標2%にすら遠く及ばない その現状について考える前に物価の基本について…

政治家は誰のために政治をしているのか?

新型ウイルス対策について「国の取り組みが不十分」というのは確かな話なのだが「国の取り組み」とは具体的に何か? このことについて言及する人はあまりいない ちなみに「国の取り組み」とは「お金」のことである 評論家や学者、コメンテーターが「ああすれ…

連邦最高裁判断とアメリカの分裂

米最高裁、トランプ氏逆転に向けた訴え退ける 「最終闘争」も門前払いhttps://www.sankei.com/world/news/201212/wor2012120019-n1.html 記事には訴えを「棄却」とあったが正確には「却下」である 「却下」理由なのだが「テキサス州に訴訟を起こす法的資格が…

アメリカの落日

バイデンさんが尖閣を保護するかどうかで議論がなされている まったく無意味な議論であるのは確かだが、一方で米国の出方次第で「在日米軍は今すぐ出て行け」という話になるのだろう アメリカが日本防衛を負担しないなら「在日米軍」が存在する意味などない…

税金の不平等とは

年収400万円の人は税金で25万円、年金保険で65万円ほど引かれるので、手取りは300万円くらいになるここから家賃や医療費などの非課税支出が100万円ほどあるとして、残り200万円程がの可処分所得になるこの200万円を貯金せず(できず)全部消費として使えば、…

検察独裁とメディア癒着の大罪

「国連人権理事会の「恣意的拘禁に関する作業部会」は23日までに、日産自動車元会長のカルロス・ゴーン被告の日本での勾留について、「4度にわたる逮捕と勾留は根本的に不当だ」などとする意見書を公表した。」という記事を見て ゴーン氏逮捕は「根本的に不…

「脱成長」死に至る病

なぜ社会が発展していくことを前提に話をするか? なぜ経済が成長していくことを前提に話をするか? それは社会が滅亡に向かうことを前提とすることに誰も納得しないからだちょっと考えれば分かる話・・・衰退の先あるのは死である・・・ 人類の歴史において…

日本学術会議の件 その3(学問の自由)

「学術会議の人事に政府が介入することは学問の自由の侵害である」 とのことであるが・・・ まあ、普通に考えただけでも「学術会議の人事」がどうして「学問の自由」の侵害にあたるのか? 相当に無理筋な主張である 「学術会議に任命されない人間に学問を行…

日本学術会議の件 その2(国民主権)

日本は憲法で定めのある通り「国民主権」の「民主主義国家」である。これに異論がある人はいないだろう。 「国民主権」とは何か? これは司法、立法、行政において主権者国民の意思が反映されるということである。これは民主主義の大原則であって民主主義国…

日本学術会議の件 その1(基礎知識)

日本学術会議は日本の国立アカデミーで、内閣府の特別の機関の一つである 日本学術会議は210名の会員と約2000名の連携会員で構成されている 会員は特別職、連携会員は一般職の国家公務員(非常勤)となる つまり学術会議は国の機関であり内閣府に所属し会員…

統治の正統性

アメリカ大統領選挙が混乱している しかしバイデンさんがなるにせよトランプさんがなるにせよ、それとは関係なくアメリカ大統領の「正統性」が失われたということが今回の最大の問題なのだと思う 「正統性」が失われると何が問題かと言えば、政策実行に対し…

検察人事と検察庁法改正

まず流れを説明する前に基本的な法務省・検察庁の人事について説明しょうと思う 2014年に各省局長級人事は内閣人事局にて行うことになった。これは時の政権に左右されることなく政治主導を実現するために「与野党合意」の上で議論が進められ「内閣人事局」の…

大阪都構想 住民投票

先に言っておくと維新の新自由主義的で緊縮的な政策方針は気に入らない とはいえ今回の住民投票にはいろいろ思うところがある大阪市民は「何もしない」を選択した。都構想を実現すれば何かが変わると言う訳ではないのだが「何もしない」のであれば何も起こら…