時事備忘録

最近物忘れが酷いので・・・

軍事

軍隊というお役所

「自衛隊の「統合幕僚長」は自衛隊でもっとも偉い社長のようなものである」 という話なのだが、これには少し説明がいる 民間企業の社長は経営者であるが「統合幕僚長」は経営者ではない なぜなら幕僚長には部隊に対する「指揮命令権」がないからだ だからい…

軍事力について少しだけ詳しく説明

軍事力には大きく「制圧力」「抵抗力」「抑止力」がある 「制圧力」は軍事力の本質であり「他者に自らの意思を強要する力」である 「制圧力」は要するに「攻撃力」であるが、あえて「制圧力」するのは軍事力が相手を屈服させることにあり、攻撃だけではなく…

戦争と軍事力

昨日の少しだけ続き 「戦争とは政治以外の手段を持って行う政治の一部である」 これは「戦争論」でグラウゼヴィッツが言った言葉だ 戦争とは国際政治(外交)以外の手段の国際政治(外交)の延長線上にあり、政治目的を達成する手段の一つとして存在する そ…

外交・軍事を軽視する日本のアカデミズム

坂本龍一氏「戦争は外交の失敗と定義されている。攻めてきたらどうするんだという人がいるが攻められない様にするのが日々の外交の力。それを怠っておいて軍備増強するのは本末転倒」 これを聞いて「日本もここに極まった」と今更ながらに再認識した 言うま…

イージス・アショアと戦略ミサイル防衛

イージス・アショアの計画が中止になり「戦略ミサイル防衛」をどうするかについて議論が行われている その前にイージス・アショアとは何だったのかについて少し振り返りたい 日本が購入を予定していたイージス・アショアとはロッキード・マーティンの開発し…

尖閣諸島の戦略的価値は?

最初に結論から 「尖閣諸島に戦略的価値はない」 つまり尖閣諸島にあるのは「政治的意味」であって「戦略的」にはまったく価値のない島であるということだ これをなるべく簡単に説明するとこうなる ・沖縄を手に入れれば尖閣諸島は自動的に手に入る・尖閣諸…

新大統領と米国の世界戦略

良いことか悪いことかといえば悪いことではあるのだが、アメリカ大統領に誰がなるかは今後のアジア太平洋においてはあまり重要ではない 何故かといえば東シナ海で何かをする主導権は既に中国側にあってアメリカ大統領には無いからだ つまりは先手の習近平氏…

台湾有事

人民解放軍が台湾海峡を渡る中国側の絶対条件が「第一列島線」の確保。つまり台湾海峡を安全に渡りかつ南シナ海から東シナ海へのシーレーンを確保するためには、日米艦隊を東シナ海から完全に締め出さないと現実的でない。 そのために沖縄の確保と拠点化(第…