日本学術会議の件 その3(学問の自由)
「学術会議の人事に政府が介入することは学問の自由の侵害である」
とのことであるが・・・
まあ、普通に考えただけでも「学術会議の人事」がどうして「学問の自由」の侵害にあたるのか? 相当に無理筋な主張である
「学術会議に任命されない人間に学問を行う権利はない」
という法律でもあるというのか?
「学問の自由」とは一般的に「研究の自由」と「発表の自由」がある。だが日本学術会議に推薦されるレベルの先生の任命を拒否したからと言って「研究の自由」や「発表の自由」がなくなるとはとても思えない
これだけを見ても「人事権」が「学問の自由」の侵害というのは無理筋なのがわかるだろう
が、もっとも重要な問題はそこではない
「軍事研究の禁止」これは「学問の自由」の侵害ではないのか? 過去には自衛官の入学拒否や研究の中止など直接間接に様々な圧力があったことは事実であり、その圧力は「軍事研究の禁止」という学術会議の宣言からきているのは明らかだろう
そもそも学術会議に意に沿わない研究を禁止する権利などあるのか?
「軍事学」は広範な学問であり、海外では国や民間問わず多くの研究者がいて多くの成果を上げている。実際に「軍事学」は古くからある伝統的な学術分野である。
しかし、日本においては戦前も含めてほとんどまともに研究されることがなく、現在でも防衛大を除いて研究は殆ど皆無であり、国際政治学や史学の片隅かアマチュア研究者しかいない
このような日本の実情において「学問の自由」を訴える学術会議が「学問の禁止」を謳って気に入らない研究に圧力をかける
このように日本学術会議に「学問の自由」を語る資格があるのだろうか・・・