時事備忘録

最近物忘れが酷いので・・・

「商売は綺麗事ではない」人権問題とNIKE(ナイキ)

ウイグル強制労働防止法」は新疆ウイグルにおける人権弾圧や強制労働に対して関係する企業に制裁をするという法律である

既に米下院で406対3の大差で可決し、上院での採決。大統領の署名で正式に成立する可能性が極めて高いのだが、この法案に対してアップルやナイキ、コカ・コーラなどの企業が法案の骨抜き化を目指してロビー活動を活発化させているようである

詳しい話は下記リンクを参照してほしい

 

Appleは中国での強制労働を阻止することを目的とした法案に対してロビー活動を行っている
Apple lobbies against Uighur forced labor bill - The Washington Post
https://www.washingtonpost.com/technology/2020/11/20/apple-uighur/

 

アップルは反強制労働法案を水に流そうとしたとして非難された
Anti forced labor bill faces opposition from Apple, claim staffers - 9to5Mac
https://9to5mac.com/2020/11/23/anti-forced-labour-bill-apple/

 

ウイグル人強制労働防止法案に「反対」 ナイキなどロビー活動
https://www.sankei.com/world/news/201204/wor2012040013-n1.html

 


これらの企業はそのサプライチェーンを中国に大きく依存し、また市場としての中国にも依存している

「商売は綺麗事ではない」というのは確かにその通りであり、企業は利益追求を第一とするのも当然ではある

 

さて、これらのグローバル企業は中国で安く生産し、また巨大な中国市場を取り込もうとやっきになってる

当然のこととして「ウイグル強制労働防止法」はこれらグローバル企業にとってとても都合が悪く、米議会で「ウイグル強制労働防止法」を弱体化させようとロビー活動を積極的に行うのも「商売」を考えれば当然のことだといえる

 

まさに「商売は綺麗事ではない」のである

 

話は変わるが、この同じ時期に「ナイキ」はCMを作ったのだが、これがいろいろ物議を醸していることご存知のことだと思う

このCMは「反差別」を訴えるとても「社会的な」そして「綺麗事」を並べたCMなのだが
「人種差別を真っ向から描いたナイキ」と評価する向きもある

 

「商売は綺麗事ではない」

・・・どういうことだ?

 

ナイキは「ウイグル強制労働防止法」に反対のロビー活動をし、中国共産党が行っている人権弾圧を見てみぬフリをする

一方で、日本では「反差別」を訴え、差別問題をおおげさに誇張し「綺麗事」を並べ立てる・・・

 

・・・どういうことだ?

 

もちろん日本に人種差別などの問題は一切ないとはいわない。

が、ウイグルチベット内モンゴルで民族弾圧している中国共産党に加担する「ナイキ」に「人権」を語る資格があるのか?

ぶっちゃけ中国共産党にしっぽを振っている企業に「人権」もクソもないと思うのは自分だけか?

さらにいえば「ナイキ」はなぜこのような「社会的な」そして「綺麗事」を並べたCMが作ったのか?

中国共産党による人権弾圧を誤魔化すために、日本に人種差別のレッテルを張ってよそに注意を逸らそうという意図が垣間見えるのは気のせいか?

 

なるほど、中国で商売をするためなら、中国共産党に気に入られるためなら何でもするということか

これこそが「商売は綺麗事ではない」ということなのだろうか・・・