国家経済の基礎知識(国家財政と国民生活)
これは国の経済の仕組みをできるだけ分かりやすく単純に説明してみたもので、正確性や厳密さを言われると違う部分は多々あるので、細かいツッコミはご容赦ください
ただ大枠でざっくりと「こんなもの」というイメージを掴んでもらえればと思う
政府と日銀のバランスシートの構造をわかりやすく図にするとこんなふうになる
(ちなみに日銀ではバランスシートとは呼ばず日銀勘定という)
図1で言いたいのは「国債は国の借金で日銀の資産」で「日本銀行券は日銀の借金で国の資産」ということである
では、国の借金がゼロになればどうなるか?
つまり世の中(日本国内)からお金(日本銀行券)が消える・・・
世の中でお金が余った時に「日銀」は国債を売り(日銀券を引き上げ)お金が足りない時には国債を買う(日銀券を放出)これを「売りオペ」「買いオペ」などという
こうして「日銀」は市中に出回る金の量を調節する
国全体のお金の流れは図4のようになる
図4において借金(国債)が増えるとデフォルト(債務不履行)ではなく、日本銀行券が増える
よく「自国通貨の借金はデフォルトしない」といわれるのはこういう仕組み
そして増えた日本銀行券が市中に出回り、通貨の過剰な供給がインフレを引き起こす
・・・はずである
しかし何故か今の日本ではインフレが起きていない・・・どころかデフレである
デフレであるのでお金を市中に流したいところであるが、買うべき国債が市中で不足している 図5
しかし市中で国債が不足しているにもかかわらず政府は国債を増やさない
結果としてデフレがさらに進行する・・・
デフレ経済とは国の経済の縮小である