時事備忘録

最近物忘れが酷いので・・・

民主主義は大変難しい

民主主義に関して書こうと思ったが、これが大変難しい

概念自体は単純明快で「人民(国民)主権」の一言で片付くのだが

実際上は「コレが民主主義」というものが確立されているとは言い難い

 

理由は簡単で数百、数千、数万、数億人という人間の意思を統一するなどほとんど不可能に近いからだ

 

例えば北朝鮮のように「革命的血統」と「人民の意思」は不可分であるのだから「元首の意思=人民の意志」であり、朝鮮民主主義人民共和国は名の通り「人民の意思」を代弁する「革命的血統」による「民主主義」国家である

などという屁理屈すら成り立ってしまう・・・

 

これは極端な例だが他にも

「女性議員が少ないのは民主主義とはいえない」というのもある

女性の参政権が制限されているならまだしも、選挙の結果として「女性議員が少ない」のだから

選挙の結果は民主主義でないということになるのではないか?

「学術会議への政治干渉は民主主義に反する」なども

選挙で公選された訳でもない「学術会議」が、選挙で選ばれた総理大臣に干渉されるのがなぜ「民主主義に反する」か?

これも選挙の結果は民主主義でないということなのか?

「少数意見を取り入れない国は民主主義ではない」も

少数が多数を支配するのことが民主主義だというのだろうか?

 

中には「真の民主主義」とか言い出す人がいて、この類の話を聞いていると

「真の民主主義=オレの意見に従え」という話であることが多く

「民主主義って一個人の意見に全員が従う独裁主義のことなのか???」と驚く限りである・・・

(まあ真の○○とか言い出す人はほぼ間違いなくろくなものではないのだが)

ましてや「不正投票」でも勝てば民主主義って・・・もうなんだか訳がわからない

 

昨今「民主主義は」を声高に叫ぶ人を見ていると

「民主主義」とは「オレの意見」に他人を従わせる為の「道具」だと思っているのではないかと思う

民主主義の基本概念である「人民(国民)主権」は、彼らの民主主義にとって既にどうでもいい概念になっているのだろう

 

民主主義ってなんだろうな・・・