時事備忘録

最近物忘れが酷いので・・・

「弱肉強食」と「弱者救済」

「弱肉強食」という言葉がある

「弱いものが死に強いものが生き残る」という意味で、最近はあまり使われない言葉だが、それでも好んで使う人はいる

しかし最近は「弱肉強食」という言葉はツッコミどころが多い言葉ではなく「適者生存」という言葉を使う人が多くなったように思う

では「適者生存」とはなんだろう?

意味としては「環境に最も適したものが生き残り、適していないものは滅びる」という意味だが

では地上最強となった人類の適合力とはなんだろう?

個としての人類は他の多くの生物と同じように死ぬ

犬の一生も人間の一生も宇宙の単位で見れば大した違いはないし、強いも弱いも関係ない

種としての人類はと言うとその最大の特徴は「集団性」にあうように思う

「集団性」を持った生き物は総じてそうだが、組織で行動し明確な役割分担を行うことで種を防衛する

中でも人類が特質すべきは「弱者」に対する扱いである

多くの「集団性」を持った生き物は「弱者」を切り捨てるのだが、人類に関して言えば「弱者」を保護していく傾向が強いように思う

それも時代が進めば進むほど「弱者保護」が強まってきたし「弱者保護」が強まっていくことで社会が大きく発展してきたのも事実だろうと思う

実際に「社会保障」が充実している国ほど国力が強い傾向にある

あくまで個人的意見だが「社会保障」は「治安維持」に直結しているのであり、治安悪化を「弾圧」で抑えるより治安そのものを悪化させないほうが、最終的にコストパフォーマンスがよいということからきているように思う

貧困は犯罪に結びつきやすい傾向から「社会保障」は「治安維持」につながり、ひいては「社会発展」につながるのだろう

そうして考えれば地上最強となった人類の適合力とは「集団性」や「協調性」にあり、そして「弱肉強食」ではなく「集団性」や「協調性」による「弱者救済」にあるのではないだろうか