時事備忘録

最近物忘れが酷いので・・・

色の話

オフセット4色印刷というものがある

これはC(シアン)M(マゼンタ)Y(イエロー)K(ブラック)のインクを重ねて刷ってカラーを表現する印刷である

オフセットの印刷物をルーペで覗くと分かるがCMYKのインクの点(ドット)が見える

一般のオフセット印刷では175線(インチあたり175の点)という線数(解像度)が使われている

これらの点の大きさはそれぞれの色の%であり、100%というのは点が潰れて完全にベタ塗りの状態である

なので界隈で「C100%」のことを「シアンベタ」なんて言ったりする

この点の事を網点というのだが、もともと凸の白黒フィルムに網点(それぞれの%)を焼き付けることで階調を表現していた

凸の白黒フィルムは白か黒しかないので50%を表現するには、黒の点と白の部分がちょうど半々になる網点を使用する

 

昔はこれらの作業は手作業であり、ベテランの職人は凸の白黒フィルムを四枚並べて「ちょっと赤みが強いね」とか言って、フィルムを減力液で洗って細らせたり、焼き込み時間を長くして太らせたりしていた

もちろん全てが「カン」である

 

さて昔話の前置きは終わりにして

CMYKのインクは本来CMYだけで理論上は足りる

つまりCMYの全てが100%なら黒になるのである

しかし実際のインクは特性上CMYの全てが100%でも赤みがかった黒になり純粋な黒にならない

さらに印刷物は特に文字など黒単色の部分があり、CMYで黒を表現してしまうと版ズレの際に文字が滲むことにもなる

そこでK(スミ版という)を足すのだが、これが日本と欧米では考え方が違ってたりする

日本ではCMYで表現してKで補色する(スミで締めるなどという)のだが、欧米ではKで骨格を作ってCMYで色を付けるという概念のようだ

欧米の印刷物を見ると結構驚くことがある

どちらでも最終的には同じことになるのだが、実際に微妙な雰囲気がちがうので見比べてみるのも面白いかもしれない

 

さて印刷物の色表現はCMYで行うのだが、これとは別にR(レッド)G(グリーン)B(ブルー)という表現を聞いたことがあると思う

RGBは光の表現であり、インクの表現であるCMYが全部足すと黒になるのと逆でRGBは全部足すと白になる

またインクの表現ではC+M=BでありM+Y=RでありC+Y=Gである

ちょうど六角形にC-B-M-R-Y-G-Cと並ぶので「シアンとマゼンタを足すとブルーになる」ということだ

 

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CMYの色域

 

まあ、CMYとRGBの色概念は根本は全く違うで単純にそうなる訳ではないが、色の方向性を考えるときには「C-B-M-R-Y-G-C」の六角形は覚えておくと便利かもしれない