時事備忘録

最近物忘れが酷いので・・・

戦争と軍事力

昨日の少しだけ続き

 

「戦争とは政治以外の手段を持って行う政治の一部である」

これは「戦争論」でグラウゼヴィッツが言った言葉だ

戦争とは国際政治(外交)以外の手段の国際政治(外交)の延長線上にあり、政治目的を達成する手段の一つとして存在する

そして軍事力とは「他者に自らの意思を強要する力の行使」であり、ある政治目的を相手に飲ませる為にもつ「力」ということになる

 

ここで重要なのは政治目的があるからこそ外交政策があり軍事力があるということだ

 

「軍事力」があるから「戦争」が起こるのではない

「政治目的」があるから「戦争」が起こるのだ

 

「基地があるから戦争が起こる」とか「軍隊があるから戦争が起こる」という論が日本国内にはある(海外でそんな馬鹿なことをいう人はほとんどいない)が、これは日本のみでしか通用しないガラパゴスなドンデモ屁理屈なのである

目的があるから手段があるのである

手段がなくなれば目的がなくなる訳ではないのだ

 

憲法9条に始まり日本の軍事に関する常識はあまりに突拍子もないモノが多く、論理的思考によるものとは思えないものが大半である

日本における軍事や国際政治に関する議論については、日本国内だけで完結したガラパゴスな理屈で、結論ありきの感情論に終始しているように見える

 

日頃「海外では」「欧米では」と言い出す人間が、こと軍事安全保障に関して海外を引き合いに出さないのは、実に不思議な話ではあるのだが