バイデンさんに対する現時点でのまったく個人的な主観による感想
これまでのバイデンさんの発言をみれば、状況の深刻さを理解しているようにみえる
バイデンさん自身は民主党であれ共和党であれ古き良きアメリカを取り戻そうという思想の持ち主なのだろう
こうしてみるバイデンさんは、共和党的(保守)な思考の民主党の大統領なのは見て取れるのだが、そもそも一方でトランプさんは共和党らしからぬ民主党的な共和党の大統領だったのだから随分なねじれ方をしている
そう考えてもバイデンさんは前途多難である
バイデンさんの考えに一番近いのは共和党の中道派だろうが、協力を求めるわけにはいかない
さりとてバイデンさんに近いであろう組合中心の古き民主党にも力がない
今の主流は共和党では見捨てられた貧困層のトランプ支持、民主党ではあたまお花畑のラジカルなリベラルである
トランプさんの支持者の共和党はまったく諦めることはないだろうし、民主党内は過激派リベラルが仕切ってる状況で、バイデンさんは前後から叩かれまくるだろう
アメリカのリベラルは「これまでうまくいかなかったのは全部トランプさんのせい」ということで、トランプさんに責任を全部押しつけて一件落着ってことにしたいのだろうけど
どうやらバイデンさんだけは、それでは増々混乱して分裂が深まるって分かっているようだ
彼が共和党に対して「融和」を唱えるは、そうした混乱と分断に対する危機感ではないか?
「これまでうまくいかなかったのは全部トランプさんのせい」ですべてを無かったことにできるというのは、反トランプリベラル派の幻想にすぎない
なぜなのか?
前回トランプさんが当選したことも含めて(今回の不正云々は置いておく)根本的問題は、中間層の崩壊により圧倒的な富を持つ富裕層と圧倒的多数の貧困層への二極化が原因だろう
そしてこの根本的な問題が解決されない
どころかバイデン大統領就任で明らかに悪化するだろう事を考えれば「トランプさんを倒せば万事うまく収まる」と思ってるリベラル派は、すぐに現実を思い知らされるだろう
何度も言ったと思うが、この社会の分断はトランプさんが炙り出したものではあっても、作り出したものではないからだ
社会の分断の本当の原因を直視しない限りこの混乱は終わらない