道徳と倫理
「道徳」と「倫理」はよく使われる言葉であるが、具体的にこの違いを理解して使っている人はどれくらいいるのだろうか
さきに結論を書いておくと
「道徳」とは「教え」である
「倫理」とは「人間社会のルール」である
もう少し説明すると「道徳」は神様であったり偉人であったり伝統であったりするモノから生まれた教えである
「倫理」は「他人に迷惑をかけないように生きる」ために人間社会の中で生まれたルールである
要するに「聖書に書いてある」「罰が当たる」「人間とはこうあるべき」というものが「道徳」ということだ
また「電車では大声をださない」とか「道を歩くときに広がって歩かない」とかいうものが「倫理」となる
ここで気づく人もいるだろうが「道徳」も「倫理」も時代とともに変化していくものであり、昔の基準が現代にそのまま適応できないということだ
特に現代では「個人の自由」が尊重される時代
古くからの「道徳」や「倫理」は「個人の自由」と対立する場面が非常に多い
現代において多くの国で法治主義がもっとも重要な基準であり、法に明記されない「道徳」や「倫理」がどこまで重視されるべきものなのかは、難しい問題ではある