時事備忘録

最近物忘れが酷いので・・・

「分割民営化」という名の「国鉄倒産」

よく「国鉄が分割民営化していなければどうなっていたか?」という議論を聞く

しかしこの議論自体が実にナンセンスなものであるかは、当時の国鉄の状況を知ればわかる

国鉄は分割民営化した訳ではない

国鉄債務超過で「倒産」したのだ

「分割民営化」は「倒産」の言い換えにすぎない

国鉄が分割民営化していなければ」という議論は、そもそもなり立たないのである

それがありえるなら、今でも「山一証券」や「拓銀」は存在しているはずなのだ

 

ではなぜ「国鉄」は「倒産」したのだろうか?

端的に言えば「国営鉄道」から1949年に「日本国有鉄道」が誕生した時点で、その初めから国鉄という組織の仕組みの中に「国鉄倒産」が仕込まれていたということだ

もちろんある種の運命ともいえる「国鉄倒産」を回避する方法はいくらでもあったし、何度もチャンスもあった

しかし根本的には「何もしなければ」自動的に倒産するという仕組みの中で「日本国有鉄道」が誕生したのである

そしてあるべき運命に向けて「日本国有鉄道」は紆余曲折をへながら進んでいった
結果としして「国鉄」は「倒産」し「分割民営化」されたのである