時事備忘録

最近物忘れが酷いので・・・

「日本国有鉄道」の成り立ち

「分割民営化」という名の「国鉄倒産」 - 時事備忘録

つづき

 

1945年終戦。日本は連合国軍の占領下におかれた

GHQは肥大化した行政組織が日本を軍国主義に向かわせたと考え、議会の権限強化。中央官庁の整理解体。民主化を強力に推し進めていった

 

これには「国営鉄道」も例外ではなく、運輸省直轄から切り離し公社化することとなった

国営企業の公社化は他にも、電電公社や専売公社など3公社5現業などといわれ、政府から分離した独立採算の企業体となった

 

さらにGHQ民主化の方法として労働組合を結成を促す

ここに国鉄労働組合国労)が生まれるが、労働者が自主的に結成したというより、GHQが強引に結成させたという方が正しいだろう

 

前に話した「国鉄倒産」の仕組みとは、この「独立採算」と「組合結成」である

そしていずれもGHQが、軍国主義の脅威を取り除き日本を民主化する手段として、半ば強制的に押し込んだものだった

しかしGHQが日本の内情や特性をよく理解したうえで、これらを導入したとはとても思えない節がある

これらの政策は当時の現状にも適合していたとはいない

そのことはすぐにGHQ自身が思い知ることになるのだが・・・