国はどこまで借金できるか
「このまま借金が膨らめば日本は破綻する」と言われて30年くらいたつ
この30年間で借金は1000兆円を超えたが国の財政は破綻する気配すら見せない
30年間言い続けてそうならないのなら、普通は「嘘つき」と言われても仕方ないと思うが、この件に関しては嘘を付き続けてもいいらしい
ただ実際に「国はどこまで借金できるか」というのは考えてみてもいいと思う
借金というのは信用が高いほど金利が低くなり低いほど金利が高くなる
なぜそうなるのかといえば「金利」とは「貸倒れる可能性」を織り込んでいるからである
貸し倒れる可能性の分を利息で上乗せして取るという考え方だ
ハイリスク・ハイリターン(高い貸し倒れ確率と高い金利)かローリスク・ローリターン(低い貸し倒れ確率と低い金利)という話である
つまり金利とは「貸し倒れる可能性」と言い換えてもよいだろう
さて「日本国債(JGB)」である
直近の10年債の金利は「0.010%」であり、10年債以下の金利はマイナスである
金利とは「貸し倒れる可能性」である。つまり財政破綻の可能性はマイナスということなのだが・・・
債券相場のプロたちが付けた「0.010%」という金利
「このまま借金が膨らめば日本は破綻する」という人はやはり「嘘つき」ということだ