労働組合の左傾化と国鉄
つづき
当初、GHQは日本の民主化を進めるため、共産党を含む左派勢力の拡大を容認していた
しかし、ソ連の動きが顕在化してきたことに対する危機感から、徐々に取り締まる方向に転換していく
国鉄労働組合にも共産党が浸透していくが、GHQはこれも弾圧していくことになる
しかし今度は社会党の影響下にある総評が国労内で勢力を伸ばしていった
この時点でGHQの占領政策は、民主化や軍国主義の排除から反共の砦としての日本に転換していた
つまり国労の左傾化と労働争議の頻発は、GHQの占領政策とは相容れないものになっていったのだ
そこでGHQは労働運動の弾圧に動くことになり、労働組合の多くは反米色を強めていった
以後、国労を含めた日本の労働運動は反米という極めて政治色の強い運動として展開していくことになる