国鉄の官僚主義
つつき
多くの国鉄官僚は自分の仕事を滞りなく終わらせ、序列通りに出世することだけを望んだ
鉄道は斜陽産業でありいずれ自動車や飛行機にとって代わられる
国鉄改革など無駄なことに労力を注いだ挙句に、経歴に傷がつくのでは誰も改革などやりたがらなかったのだ
実際に政府は道路建設に莫大な税金を投入し、一方で鉄道は斜陽産業であり、国鉄に投資する無駄な税金などないという態度であった
こうした状況で国鉄官僚たちが自己保身に走るのは当然であっただろう
「秩序を乱す厄介な爺さん」「弾丸列車建設などというバカげた妄想に取りつかれた老害」というふうであった
そして国鉄官僚たちは十河を快く思わない政治家たちと結託して十河排除に動いていく