インフレとデフレの意味
インフレとデフレを考える際に基本的なことを常に頭においておく必要がある
こんな話を聞いた
「デフレになれば給料も下がるが物価も下がるので問題ない」という
確かにその通りではあるのだが、これは「インフレになれば物価も上がるが給料も上がるので問題ない」と表裏であるので、デフレの優位性の説明として不適切であることが分かる
物事には常に表裏がありメリット・デメリットがあるという話なのだ
これはどんな主張でも反論が可能という意味であり、最終的には水掛け論になり不毛である
そこから抜け出すには別の視点が重要であり、また自分の立ち位置も確認しておく必要がある
個人的にはデフレは「悪」であると考えているのだが、物事には常に表裏があるのだからデフレは「善」という考え方も可能だ
ではなぜ自分がデフレは「悪」であると考えているのか?
これはインフレとはモノの価値が上がり、デフレとはお金の価値があがるという基本に立ち返ってみると理解できるだろう
ここでモノの価値といっているがこのモノには労働も含まれる
1000円で売れてたものが500円になっても労働の手間が半分になるわけではない
つまり同じ労働時間で作ったものの価値が半分になるのがデフレということだ
ここで立ち位置というものが出てくる
もしあなたが金持ちの資産家であるなら、デフレでモノの価値が下がることは良いことである
安く買えるというのは自分の資産価値が上がるという意味だからだ
しかしもしあなたが労働者だったら、デフレはあなたの時給が半分になるということを意味する
もちろん自分は資産家ではないので、デフレは「悪」であると断言ができるという訳だ
ものごとにはメリット・デメリットがあるといっても皆平等にメリット・デメリットを享受するわけではないのだ