時事備忘録

最近物忘れが酷いので・・・

戦後の政党の変遷

戦前の政党は「政友会」と「民政党」のほぼ二大政党であった

「政友会」は現代日本で言う保守寄りの政党であり「民政党」は現代日本で言うリベラル寄りの政党ということになるのだが、どちらも現代の「自民党」のルーツである

自民党」は1955年、いわゆる55年体制によって「旧政友会」と「旧民政党」そのた保守政党保守合同によって誕生した

現代に至るまで保守系は「自民党」を主軸に、その他の保守政党という形であまり大きな変化はない

 

一方、革新系の中心である「社会党」は右左分裂と合同を何度も繰り返しながら現代に至る

簡単に振り返ると、1945年終戦の年に「社会党」が結党されるのだが、早くも51年に「左派社会党」と「右派社会党」に分裂する

55年体制で再び革新合同の統一「社会党」に戻るが、60年には右派が再び分離し「民社党」を名乗り、左派社会党が「社会党右派社会党が「民社党」としてその後しばらく右左分裂の状態で進んでいく

そして1998年に「民主党」として三度「社会党」の右左合同が実現した

 

ちなみに「社会党」の正統後継は「社会民主党」ということになっているのだが、その実態はみんなが逃げ出した時に逃げそびれて廃屋に取り残された人々が「社会民主党」あって「社会党」の本流は「民主党」に合流した人々と考える方が妥当だろう

民主党」はその実態として「左派社会党」と「右派社会党」の再合流なのだが、一度は政権を握るもののその後転落し混乱の末に「左派社会党」である「立憲民主党」と「右派社会党」である「国民民主党」に分裂した

よく「民主党は分立したり合併したりを繰り返す」と言われるが「民主党」のルーツを「社会党」と見るなら、右左分裂と右左合併の繰り返しは、終戦後の1951年から延々と繰り返し続いてきた伝統ともいえる

 

他に日本には左右政党とは違う軸として2つの宗教政党が存在する

その一つ「公明党」は結党以来大きな変化はなく、時々の都合で左に付いたり右に付いたりとある意味うまく立ち回ってきた政党だろう

そして最後に1945年の終戦から、ただの一度も分裂も合併も党名変更もしてない唯一政党がある

それがもう一つの宗教政党日本共産党」である