人類の進歩はどこまで来たのか
「人類の進歩は行き着いてしまった」という人がいるのだが、このように考える人は思い上がりも甚だしいと思う
たぶん今から100年後の未来の人々から現代人のことを見れば「昔の人はバカだった」と思うだろう
何故なら人類は今まですっとそうだったからだ
実際にはいつの時代に於いても「人類の進歩は行き着いてしまった」と言い出す人間はいるのだが、それを現代人が見ればそれがバカバカしい発想だということが分かるだろう
「宇宙全体」もしくはいわゆる「神の領域」というものがあり、それを100としたならば、人類がこれまで得た知識や経験や技術は1にも満たないゴミ粒ほどのものでしかないのかもしれない
「人類は完成してしまってもう進歩の余地はほとんどない」と思っている人は本当に思い上がってる
井の中の蛙とはこれのことだ
カントが言っていたことは、神がいるかどうかは人類は知らない。「いる」とも「いない」ともいえない。何故なら知らないからだ・・・と
人類が知っていることを「科学」とか「理性」とか呼ぶが「科学」は宇宙の極限られた一部しか解明できていないし「理性」は自分の知っていることしか理解できない
「理性」が自分の知らないことまで理解できると思い込んでしまったとしても、それはただの錯覚にすぎない
つまりは「人類の進歩は行き着いてしまった」は根拠のないただの思いつきにすぎないのである
「人類の進歩は行き着いてしまった」というあなたはエベレストに登ったつもりなのだろう
しかし、その山は高尾山より低い山なのだ・・・