結論から理屈を作り出す人と議論してはいけない
よく「SNSは議論に向かない」という人がいる
しかしそういう人は概ねその人自身が議論に向いてない人であることが多いように思う
そもそも議論はより良い答えを導き出す為にあり、他人を貶める為にするものではないのだが、これを理解していない人がよく言う言葉が「SNSは議論に向かない」なのである
議論をするときに自分が最も重視していることは「状況認識」と「価値判断」であるのだが、これもしっかりと分けて考えている人はあまり多くない
「状況認識」を分かりやすく言うと「りんごは赤い」であり
「価値判断」を分かりやすく言うと「りんごは旨い」である
「りんごは赤い」とは誰が見てもそう見える事実であり「りんごは旨い」は人によって違う主観である
「状況認識」は「意見」ではない。「事実」である
「価値判断」が「意見」である
しかしコレを混同している人は「状況認識」の確認(定義の確認)を意見だと勘違いして反論してくる
「ここで言っている山は富士山だよな」の確認に対して「富士山が優れた山だというのはおかしい」とか言ってくるのである
「トランプさんは大統領である」に対して「お前はトランプに味方するのか?」などもよくある
これでは話にならない
また議論では相手の言葉。特に言い間違えなどはなるべく好意的に受け取るというのも重要なのだが、こうした人は好意的どころか言葉尻や言い間違えをひたすら指摘してくる
「議論はより良い答えを導き出す為にある」をまったく理解していないのである
そしてよくある最悪の議論は「結論から理屈を作り出す」ことだ
たとえば前提Aがあり結論Xがあるとする
この時、前提Aが崩れれば(間違いであれば)結論Xは成り立たない
当たり前であるのだが「結論から理屈を導き出す」人は
前提Aが崩れれば前提Bを持ち出し、前提Bを論破すれば前提Cを・・・と
結論Xを変えずに際限なくゴールポストを動かしてくる
「SNSは議論に向かない」訳ではない・・・あなたが議論に向いていないのだ・・・